NOTORO
能美島の背骨である野登呂山と向かい合い照応する位置。「山」の稜線のイメージと膨らみ-高低と懐の深さ-前後、裾野の拡がり-左右など、「山」の造形的要素を3つの構造体として作品化したものである。重機を使った設営で剥き出しになった地面にはクローバーの種と麦の種を蒔いた。能美島の多面性や可能性を予感させる空気を孕んだ「場の作品」となった。夜間は赤、青、緑のフィルターを通した投光により、淡い色光のフレーム構造が交錯し、闇間に漂う宇宙船のように「幻想の空間」を生み出した。